DMDAEMONの創世記 第-2章
――ひとつ、昔話をするかのう。 ゆるるさんにとってはついこの間の出来事じゃが、 ニンゲンの暦で西暦2012年頃、ゆるるさんはゲームのレビュワーをやっとったのじゃ。 ゆるるさんは「ゆるるさーん!」とゲームの悪い所ばかりを見てキレ散らかす役割だったんじゃが、 他に2つの役割があったのじゃ。 1つは、「素晴らしいわ!」とゲームを良い所ばかりを見て褒めちぎる役割と もう1つは、どちらでもない視点でそのゲームのミソとなるこだわりポイントを解説する役割じゃ。 OK姉さんというDAEMONではない仲間がいて、そいつが褒める役をやっとった。 解説役は、こだわり太郎という名前の変わったポテポテだったのじゃ。 ポテポテというのは、ゆるるさんポータルのインデックスページのトップバナーに ゆるるさんと並んで描かれとるじゃがいもみたいな種族のことじゃ。 それは『ゆるるさんレビュー』といって、会話形式のサイトでな‥‥ 実はゆるるさんは、そのために生み出された割と新参なDAEMONなのじゃ。 レビューをしとったのは一寸の間じゃし、 まこなこという当時会話形式じゃったゲームブログがあって、それのパクリだったのじゃが 手間はかかれど楽しくやっとったよ。 しかし、新参者とはいっても”姿”を与えられたのは、ゆるるさんは割と古い方なのじゃ。 欠番の事は知らんが、最初にナスタが自ら”姿”を得て、だいぶ経ってゆるるさんポータルがリニューアルされ ナスタが他の柱にも視覚情報を施すまでは、皆”姿”を持っておらんかった。 よって”姿”を得たのはナスタが最も古く、次に古いのがゆるるさんなのじゃ。 存在自体で言えば、最古参となるのがイレノダクじゃな。 ナスタがイレノダクに姿を与えた時も人型では収まりきらない魔力を最初から持っていたのじゃ。 イレノダクがイレノダクとして在るはるか前より、長い歳月をかけて”闇”が集積し、 無尽蔵のパターンからなる”闇”が形を成して出来たのがイレノダクなのじゃ。 存在の順は、「柱の数字が若い順」になっているという情報が頭の中にあるのじゃ。 それでいくと、次がファーレヴォじゃな。 今でこそjava scriptナシの、HTML5+CSS3+PHPという組み合わせで創られているこのサイトじゃが まだファーレヴォが姿や観念はおろか名前すら持っていなかった頃に創られたサイトは HTML(バージョンいくつか覚えてない)とjava scriptの組み合わせで、分厚い2冊の書籍が元になっていたという。 ドメインはyahooジオシティーズだったのじゃ。 ページを開くとバカでかい音量でFF6のフィガロ城のアレンジ曲(イレノダクが創ったものではない。無断転載)が流れ出し、 R0,G0,B0(カラーコード#000000)の黒単色背景に真っ黄っ黄のMS ゴシックの文字が並ぶ それはそれは時代を感じるシロモノだったようじゃ。 次がナスタじゃ。 ナスタも相当古いぞ‥‥ 姿を最初に得たのがナスタじゃが、それはDAEMONとしての姿ではなく、 ナスタがナスタとして在る前に創り出した二次元存在、 ゲームになるはずだった世界のあるキャラクターの姿を奪うことで姿を得たのじゃ。 創造主の一柱としてどうかと思う成り立ちなのじゃ。 次がセレナハトじゃ。 マイナス1章では大層なことを語っておるが、こいつが出てきたのはナスタよりもはるか後、 出自の真相は、存在自体がただの悪ふざけなのじゃ。 「キミP!というサイトと、小説家になろうというサイトで悪ふざけをしよう」という観念が、 セレナハトの操る”観念”全ての根源になっておる。 セレナハトの能力、設定、プロフィールなどは、 全てがヤツの”観念”操作によってでっちあげられたものじゃ。 でっちあげとはいえ、それによって”観念”操作の能力がいかに強いかを証明しておるな‥‥ 最後にゲロバリスじゃな。 ゲロバリスという名は、元は『大黒魔導士ゲロバリス』より先に在ったキャラクターが持つモノじゃった。 風の魔術師メロウワンド=ゲロバリス 水の魔術師ナロウワンド=ゲロバリス 火の魔術師ソロウワンド=ゲロバリス という、世界によって姿を変える3体の女魔術師が先にいたのじゃ。 それらは世界のルールを書き換える力なぞ持ってない、ただの二次元世界のキャラクターなのじゃ。 それらの祖として、言ってしまえば後付け設定の名前の割当てこそが、ゲロバリスの名の元なのじゃ。 ――単なる昔語をするつもりが、ついつい全員の裏話を暴露してしまったのじゃ!! まあこれはこれで、ということでここはひとつ‥‥。 ・戻る